美亜に贈る真珠





小学校くらいの時に家にあった本でSFのコンペのようなのがあり、『ススムちゃん大ショック』(永井豪さんの作品でしょうか)、『ヒュンヒョロ』(藤子不二雄さん)の作品といっしょに入っていたのが、『美亜に贈る真珠』でした。時間が遅く進む機械に乗って未来へ向かう青年とその青年の元へ足繁く通う彼の恋人美亜。機械の管理人がストーリを語る。年月が経つにつれ施設も人々の注目の的から寂れ博物館の様になっていく。ラストの青年が真珠をゆっくりとばら撒きながら大きく口を開けるところがすごく印象的でした。なぜ真珠の婚約指輪を彼女に渡したのに彼は《タイムマシン》に乗ったのか。年老いた彼女はここへ来る最後の日にもらった真珠を観光客のための説明パネルの上に置いて立ち去っていく。しばらく月日が経った後、彼がやっと気づいて叫び声をあげながら真珠をばら撒く。彼はどういうつもりで叫び声をあげたのでしょう。彼女には二度と会えないのに。なんとも謎が残る作品でした。ほかの人にはわかるのでしょうか。

現在は『美亜贈る真珠』という文庫本の中に入っているようです。梶尾真治さんの作品。



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