trade2の日記

2003/3/12(水)
別れの季節


 人と人との縁は本当に不思議なものだとおもう。

 3月は別れの季節で、学生さんなどは半ば強制的にお別れがやってくるし、会社でも転勤なんかで付き合いがなくなることが多い。

 昔、邱永漢さんが3年もすると手帳にメモしてある人の構成がガラリと変わっているということをあるコラムにかかれていたし、ロバート・キヨサキさんも仕事によって付き合う人が変わってくると本に書いていた。

 つらつら考えてみると、前の会社を辞めてから見に行かなくなったサイトも多い。会社の仕事とは関係ないので辞めてからも見に行くだろうとあたりまえのように思っていたのに、何が必要で何が原因かそのときまでわからないものである。大小にかかわらず人との付き合いは不思議なものだ。

 本との出会いも不思議なものがある。初めて行った土地でだいたい本屋さんのあるところの見当がつく。非常に困って切羽詰っているときにいい本にめぐりあう。長年手元にあって全然読む気がしなかったのに、ある経験を積んだ後にふと、ページをめくってみると手品の種明かしのように内容が理解できるなど、本は昔から友達だと思ってきた。けれど、去年の11月に新聞の朝刊一面の本を毎日調べていくうちに必ずしもすべての本がフレンドリーな物体でないことに気が付いた。斥力が働く本があったのだ。いままで本が好きだったのは自分の好みに合う本とどういう偶然かめぐり合う確率が高かったらしい。いままで図書館の隣に住むのが夢のひとつだったのだけれど、何回引越しをしてもそういう場所じゃなかったのは図書館の中に好きで引力が働く本よりもなんだか斥力の働く本の方が多かったからじゃないんだろうかとふと思ってみたりした。本も人の考えが詰まってるものだからこれも人との縁なのだろう。

 人も出会った人は奇跡的に出会ったのだろう。大事にしないといけないなと思った。


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