trade2の日記

2003/4/1(火)
ヒトの記憶を閲覧できるヘッドセット


http://event.yahoo.co.jp/20030401/doc/20030401.html
脳の記憶メカニズムに関する特許権取得。ヒトの記憶を閲覧できるヘッドセット発売へ。=ヤフー
Yahoo! JAPANは、4月1日脳の記憶検索に関する特許3件の特許権を米グレイフォード大学脳医学研究所(テキサス州)と共同取得したと発表した。内容は脳の記憶メカニズムを応用し、ヒトの脳に残っている記憶を情報化し、コンピュータの画面上で画像として表示するというシステム。
取得した特許は以下の3つ。(1)前頭葉から側頭葉に流れる記憶の検索信号の類型化ロジックとその再現技術、(2)電子の流れによる脳内信号の捕そく技術と捕そく機器の基本構造、(3)捕そく信号を画像および音声で表現する変換アルゴリズム(ソフトウエアとして申請)。脳の記憶を「類型化」し「信号を捕そく」し、それを「再現」する一連のシステム、つまり「脳の記憶データ化システム」といえる。

すでにUSBに接続できるヘッドセットとソフトウエアとして、プロトタイプは「メモリーキャッチャー」という名でほぼ完成しており、現在、同研究所内で被験者百数十名でベータテストが行われているという。ヘッドセットは直径3センチ程度の聴診器状の信号捕そく機がついたもので、左右のこめかみの上部に装着する。

同研究所のアレクサンドル・ストロフ医学博士によると「前頭葉から側頭葉に送られる記憶検索の電子は約70%がこの部分を通り、側頭葉からの検索結果もここを通って前頭葉に返される。大抵の記憶はこめかみの部分の微弱な電子信号を把握することで知ることができる」という。
このメカニズムを応用して、検索を命令する信号をこめかみに送ることで検索結果が側頭葉から返されてくるテストも進んでいる。「こめかみに送る信号は、0.02アンペアの微弱な電子。人体や脳にはまったく影響がない」(同教授)。
現在は記憶信号の読みとりのみが行えるシステムが完成しているが、年内には、脳の記憶を独自に検索し、データベースとしてバックアップを取るシステムも完成するとしている。

教授は「記憶の検索信号はヒトの脳の中を行き交う数億もの信号のなかでも、比較的単純で、類型化すると4つの段階、それぞれの段階で5〜6つのキー要素によって形成されていることを実証的に証明した。つまり、類型化パターンは1000にも満たない。何かを思い出そうとするとき、各段階でどのキー要素を使って記憶を探すのかは、インターネットの検索ロジックよりも単純」と語り、その詳細は近く米サイエンス誌に論文を掲載する予定だ。
また、ヒトの記憶の中心要素はその約9割がビジュアルと音であるということも実験の結果、判明した。「メモリーキャッチャー」こめかみから捕そくされた信号を変換ソフトを通してパソコンで再現する。「ビジュアルでの記憶は色と輪郭からなり、それを組み合わせて画面上で再現する。出てくる画像はある部分は鮮明だが、ある部分はぼんやりと色しか分からなかったり」する。現在、同研究所のウェッブサイトでは、被験者の記憶画像を見ることができる。

発表によると、1997年からこの研究に資金提供していたYahoo! JAPANが持つサーチエンジンを提供することで、今回のシステムが実現したという。
「日本語の検索エンジンは世界中の言語検索のなかで最もあいまいなロジックの多いサーチエンジン。だからこそ記憶の検索には最も適したサーチエンジンだった」(Yahoo! JAPAN広報部)。同社では日本における商品化権、独占的販売権をすでに取得しており「商品化は来年の夏ごろ。今年の5月から公開ベータテストを始める」(同社広報部)そうで、ベータテストは公募制になる。
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おもしろい。

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