明治時代の経済に関する本をいろいろ読んできてつくづく昔は物価が安かったんだと思う。昔のスタンダードな単位は『銭』で、戦後も飴玉一個５０銭なんていうのも有ったらしい。今は銭というお金はどこにもない。為替の世界に登場するくらいだ。

以前デノミをやるかやらないかで随分ニュースをやっていたけれど、なんだかデノミをやると人生破滅する人が出るくらい影響が大きそうな書かれ方をしていた。自分が生きている間にデノミの行われたことがないので実感としてよくわからないけれど、『ある日突然に』お金の価値が『真夏の炎天下のアイスキャンディーのように』グニャグニャになりそうな感じはする。

そこでまあ思いつきなんだけれど、新しいお金の単位を作ってみたらどうなんだろう。いまのところ一万円まではお札があるので、十万円くらいのところで、『玉』とか『巻』とか（適当なんだけれど）にして、１００万円のものを１０巻とか１０００万円のものを１００巻とか言うようにする。すると、切りがいいのが好きな国民だから、時間はだいぶ掛かるかもしれないけれど、だんだん移行していくんじゃないかと思う。デノミほどのショックもなさそうだし。

ちょっとくだらないことを思いついたので。