子供の頃、『カゲ』とは物体からみて光源と正反対の位置に落ちている真っ黒いものだと教えられたので、カゲとは黒いものだというイメージがどうしてもついている。

しかし、いま昔の和歌などを読むと『月影』という語が出てくる。

昔の人が月が見えるのは太陽の光を反射しているから〜なんてことを知っているとは自分の歴史の知識からは考えられないのだが、ひょっとしてひょっとすると知っていたのかもしれない。月というスクリーンに太陽が映っていることを。

カゲにも影と陰があるけれど、影は実体がなく光だけがあるもののことを指すんじゃないのかな。などと思ってしまった。