trade2の日記

2004/8/3(火)
エイベックスと音楽


エイベックスの創業者で専務の松浦さんが辞任するというニュースの中で、社長の依田さんが元山水電気の取締役だったというのを知った。
山水か・・・。うちに30年あるステレオは山水だ・・・。音がいいんだよね。
昔CDが出始めた頃、音が悪いからすぐ消えるだろうと言われていたのに、あれよあれよという間にレコードの方が消えてしまった。(いま少し復活しているみたいだけれど)
レコード針の会社が倒産するとかしないとか聞いたような気がする。
レコードとCDを聞き比べるとレコードにはできる共鳴のようなものがCDには出来ないのでCDの音は平板で深みがないように聴こえる。
はじめの頃は皆CDの音は悪いと思っていたと思う。多分。(皆って誰だよ・・・誰かな)
でも、CDはレコードに比べて扱いが楽だ。
レコードは、高校のときの理科の先生の話によると1400回くらいで磨耗して聴けなくなるんだそうだ。
レコードはほこりが寄ってきてすぐ真っ白になるし、野菜炒めのようなジャリジャリジャリジャリって音がする。
レコードは大きい。
レコードは振動にものすごく弱い。
そして、レコードは針を盤面に落とすときのあの緊張感がたまらなく嫌だった。
ちょっとでも手がぶれると、針が溝と溝の間の山を削って新しい溝を作りそこでメビウスの輪を作ってしまって永久に最初から最後まで通しで聴くことが出来なくなってしまうのだ。昔は今と物価がちがうから今アルバム3000円だけど昔はもっと高く感じるようなものが毎回毎回オシャカの危機を迎えるのだ。お気に入りだとなおさら「聴かないで飾っとくか」ということになって一般人が気楽に音楽を楽しむような状況ではなかった。

その不便さを一気に解消したのがCDだった。消費者は多少の音の悪さに目をつぶっても利便性を選んだのだと思う。十分メリットがあったのだ。
しかし、これは自分の勝手な憶測なんだけれど、レコードにかかわっていた人達にはこの現象を「消費者はあまり耳が良くない。音に対してあまり重要だと思っていない。音にこだわらない。」と受け取られたのかもしれない。
コピーガードCDは音が悪いんだそうだ。自分で聴いていないのでなんともいえないが、ニュースなどでコピーガード反対派の意見を読んでいて、依田さんはあまり音に対して関心がないんだと思っていた。しかし、もしかするとレコードへの消費者の仕打ちに対する復讐なのかもしれないと思った。
以前の1物3価4価(中国等の国では物価水準に合わせて日本と同じ内容のCDが日本よりも安い値段で販売されている)の時も考え方が若いなあと(未熟と言う意味ではなく)思ったけれど、今回も熱血だな、まさに夢(夢物語とか、地に足がついてないとか言う意味じゃなくて、ロマンかな)を追いかけているんだなと思った。まあ松浦さんの考えと共通点がないと一緒に仕事しようなんて初めから思わなかったんだろうし。
エイベックスって熱血集団だと思った。
音楽の販売形態はCDからハードディスクへ保存する形へと移行していくんだと思う。小さいハードディスク型(円盤が回転しないメモリー型のやつ)は
CDに比べて振り回しても音が飛ばない。落としても大丈夫。
CDに比べて軽い。米が主食の体力のない日本人には「重くない」ということがかなり重要なアピール項目だと思う。
CDに比べて小さい。日本の住宅事情にマッチしている。
ハードディスク型の次は何がでるか私にはわからないが、6〜8年ほど前に幕張でやった日経PCエキスポのブースでみたものすごく小さいMP3再生機の試作品を首にかけてその場でジャンプしてみたとき(ブースの人がやってもいいっていったから・・・)これはCDよりも便利だなと思ったのを今でもはっきり覚えている。


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