trade2の日記

2006/6/22(木)
[TV]美空ひばりさんの映画

最近 NHK BSで美空ひばりさんの映画をよくやっている。

先日は東京キッド、今日はふり袖太平記をやっていた。

先日の東京キッドでは美空さんは子役で堺さんは青年役だったのが、今日のふり袖太平記では美空さんは妙齢の美女で堺さんはおじいちゃんになっていた。つくづく映画っていうのは不思議だなあと思う。

美空さんという人は昔から名前だけはぼんやり聞いていたのだが、初めて正面からみたのがいつだったかのシオノギのミュージックフェアという番組で一人で歌っていた時に、不機嫌そうな仏頂面をして歌っていて、なんだこのえらそうな歌手はと思ったときだった。まあ仕事でテレビを見ている視聴者っていうのはあまりいないわけで、ほとんどの人が息抜きに見ていてえらそうにしている人よりは笑顔で親しみやすい人を集中的に見てしまうもので、美空ひばりという人が業界内ですごい人だとかいう話をきいたのは亡くなってから週刊誌の記事とかで読んでからだった。

だからあまり美空ひばりさんという人はよく知らない。

母は最近美空ひばりの何とか特集というと必ず録画するのだが、それは亡くなってからの話だ。

なんでも母は小学校の時に学校の行事で美空さんの映画を見に連れて行ってもらったとかで、昔は美空ひばりさんの映画をよく見たのに最近見ないようになったら亡くなってしまってとか言って、CDプレーヤーも無いのにCD全集を買ったりしていた。そんなにすごい人だったのか。よくわからないな。と思っていた。

で、先日東京キッドを途中から見た。お金持ちの令嬢である美空さんが家出をして流しのギター弾きのところに転がり込むという設定で、西洋ものの焼き直しっていうのはあまり私は好きではないのでまああまり気を入れないで見ていたのだが、歌がうまかった。ミュージックフェアで見たときのような低音でオンドロドロドロ歌うような自己中の歌ではなかった。おお、日本の子役も昔はちゃんとやっていたのかもしれない。ただ台詞部分がトッポジージョのようでこれはいただけなかった。昔の日本映画はみんな子供は甲高くて一本調子でわざとたどたどしい感じにしていていやだなぁと思っている。あと、夢の中で流しのギター弾きと駆け落ちしてハワイで挙式してハワイアンを踊る場面があって、そのハワイアンの踊りがちゃんとしていた。付け焼刃じゃなくてちゃんと型ができていて、そういえば譜面も一回見たら一発で歌えるとかいろいろこれも後から聞いた話だけれど、そうか踊りもすぐおぼえたんだろうなぁ。ちょっとすごい感じだった。ただ、ハワイで挙式という設定で相手の男の人にしなだれかかるのだが、見たところ美空さんが5〜6歳、相手の男の人が30歳くらいに見えたのだが、まるで大人の女のようにしなだれかかってここだけ気味が悪かった。多分シナリオの上では子供の淡い希望っていうか将来はパパと結婚するんだという子供の乗りっていうかそういうのを表現したかったんだろうけれど、美空さんはやりすぎた。ちょっと引いた。そういう恋愛ものにするんだったら相手も同じ年齢で揃えてほしいとか思っていたら、美空さんは都合よく飛行機でアメリカに飛び、男の人の方には都合よく大人の彼女が慰めにきた。

今日のふり袖太平記も途中からみた。相手方は大川橋蔵さんで、おお銭形平次だ。っていうか大川さんは銭形平次しか見ていないのでこんなに若い時のを見たのは初めてだ。もっぱらチャンバラ部分を注視してみる。演劇のことはよく知らないけれど、昔は時代劇っていうのは専用のジャンルがあって今みたいに片手間仕事でやるような感じじゃなかったような気がする。最近のチャンバラはなぜか人間の顔ばっかりでかく映って肝心の刀がぜんぜん映っていないので、なんかよくわからない間に相手が斬られて終わるのでなんか見ていて不完全燃焼。このふり袖太平記のチャンバラはちゃんと遠景からも撮っていてやっぱり専業でやらないとここまでのことはできないのかもなぁとかぼんやり思ったり。大川さんも若いのに殺陣から唄から所作からなんでもござれ状態ですごかった。美空さんも殺陣をやっていてちょっとおおすげえとかおもったけれど、やっぱり普段やっていないから腰がういて腕だけ振り回しているような感じになって、このまえのハワイアンはすごかったけれど何でもできるわけじゃないんだなとか思った。



美空ひばりさんも大器晩成の反対の若くして大成な人だったんだなと思った。


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