英雄の星
★(女宮二足・秤宮二足)乙女座に属し、東方を守護す、星象は「長布の如し」
この宿に生まれし人、義理人情に篤い浪花節的人間
根は善良で純粋、女性は、たおやかで華奢な容姿の人が多く、男性も優男が多い。
優しい外見とは裏腹に、意外と男っぽい内面を持っていて、短気で喧嘩っ早い。
庶民的で楽天的、あまり細かいことは気にしないので、友人は多い。
親切で人情に篤い親分肌の反面、偏屈で頑固な面もある。
情が絡むと、いやとは言えない性格だが、ちょっとでも相手に打算が見えたり、
権威をカサに強く出られると、猛然と反発する。
一度嫌となったらテコでも動かず、自分の信条を守り通す強さがあります。
頑固一徹なムッツリ型と口が達者な能弁型の2種類のタイプがある。
ムッツリ型は頑固すぎて、ちょっと融通がきかない一面があります。
能弁型は話術が巧みで茶目っ気があり、他人と調子を合わせるのが上手。
★道ひと筋に技を磨く匠の星
職人気質の人が多く、ソフトな外見に似合わず、タフでエネルギッシュ。
反面、のんびりしたところがあり、気が向けば働き、気にいらないと何もやろうとしない。
人に指図される事を嫌うので、なるべくマイペースで働ける職業を選ぶ事。
頭は悪くないが、学校での成績は必ずしも良くない、社会に出てから頭角を現すタイプ。
数字に強く、商才は群を抜いている。また能弁型は、話術にもすばらしいセンスがあり、
相手に合わせてそつなく対応する事ができる。
一度割り切ると太鼓持ち的な役割も厭わず、完璧に演じようとするタレント性もあります。
義理から借金の申し込みに応じたり、保証人を引き受けてトラブルに巻き込まれる暗示あり。
◎適職
ヤマッ気は禁物。手先の器用さを活かし、自分の好きな道ひと筋に技を磨いて一芸に秀で
コツコツ働くのが運を開くコツ。調子に乗って手を広げすぎるのは失敗のもと。
内心の気難しさ、頑固一徹さをセーブし、心を開いて他人のアドバイスに耳を傾ける事。
経理士、エンジニア、医師、教師、庶民的な学者、不動産業や芸能関係が向いている。
物腰が柔らかく、人にも好かれるので、セールスマンや商人もいいですが、大事業よりも
趣味の店、喫茶店経営などの小商売の方が成功します。デザイン、インテリアの仕事も良い。
人あたりは良いが、サービス業には、あまり向いていない。
◎スティタス
集中力 ★★★★★ 真面目さ ★★★
決断力 ★★★★ 浮気度 ★★★★★
統率力 ★★★★ タレント性 ★★★
蓄財力 ★★★ 陽気さ ★★★★
行動力 ★★★ 知的度 ★★★
★ほがらかで優しい家庭人
男女共、無類の子煩悩で親ばかタイプ、働き者で家庭を大切にします。
男性は、もともと賑やかな事が大好きで、女遊びも派手。
ギャンブル運はあまりないが、下手の横好きで、負けても負けてもお金をつぎ込んでしまう。
女やギャンブルで破滅を招く人もいる。
仕事場で自己顕示欲を充分満たす事ができれば、遊びはホドホドで済む。女難に注意。
女性は、素朴で真面目な才女タイプで、世渡りは堅実。稀に激しい激情の持ち主もいる。
恋愛は苦手で男性に対して鈍感でデリカシーに欠けるところがあります。
運勢的に男性と縁が薄く、男性の無償の愛情というものと縁が薄いので、近づいて来る男性は
すべて下心があるという被害妄想が強く、なかなか恋愛が出来ない。
◎相性
幸運度(★★★) (★★) (★)
夫婦星 参宿・女宿・觜宿 危宿・畢宿 亢宿・軫宿・角宿
恋人星 翼宿・鵜宿・虚宿 斗宿・井宿 昴宿・室宿・角宿
友人星 心宿・星宿 柳宿・尾宿 角宿
◆避けるべき宿星
胃宿・箕宿・張宿・壁宿
★強い信念を持つ星だが、それゆえに人生において悲しき英雄の道をたどる事が多い。
実社会では高潔な人柄を認めてくれる人間ばかりと出会うとは限りません。
清濁併せ呑む器量を持たなければ、自分自身を追い込む事になります。
基本性格と運命 楽天的に物事を考えたり、プラス思考の出来る人です。
頑固者か、薄情者の2つに分けられるものの、いずれにしても自分のポリシーに忠実な宿です。
その時々の自分の感覚に従って生きているのです。
そのため周囲からはお天気屋と思われますが、将来設計はきちんとしていて、仕事は厳格です。
数字に強く、頭の回転はすぐれたものがあります。
資格を取るなどして実力あるキャリアをもつ宿です。
大会社よりも、小さいなりに自分で何かを始める方がむいているかもしれません。
また、年とともに話せる大人に変身します。
人情に弱く、おだてや折り入ってのお願いをされると弱いかもしれません。
この宿の人と付き合うには おだてに弱いので、誉めまくり、頼っていけば必ず味方になります。
家族の話をするとイチコロです。
この宿の人に対しては、何事も強制しないように。
おだてながら使うことが鉄則です。
女性の恋愛傾向 子供のころはパッとしないのですが、年頃を迎えると、男性がハッと振り返ってしまうような美しい女性に開化するのがこの宿の女性です。
また知性もありますから、良質な恋愛を経験するでしょう。
しかし、根深いところに子供のころからのコンプレックスが残り、恋をあせって、つまらない男性のアプローチにOKして後で後悔したりします。
コンプレックスが逆に高慢さを生むこともあるので、注意することです。
しかし、基本的に美人で賢いので、大抵の恋愛は成就します。
あなたはどうしてそんなに、嘘をつくのが下手なんだろう。
じぶんの魂に誠実であってはならない。
魂を売り渡して生きろ。
醜くだ。
逃げ道はある。
逃げなければならないものから逃げ出すんだ。
立ち直るな。
退却しろ。
あなたは敗北したのだから。
仕事中に倒れて意識を失ったちょっとの間に、夢の中に出てきた人たちの部屋までは行けたけど、もうたずね人は出かけてしまっていた。(行き違い?)
不用心なことに部屋の鍵が掛かっていなかったので、上がって待っていることにした。眠くなったのでその人のベッド(狭くて硬い。部屋そなえつけ。)で寝かせてもらった。
なんなんだ。こんなに具合が悪いのに、ジュンク堂を徘徊して本を買ってしまったのか? 生活費はどうするんだ? 先月頭に転職して初任給が入るのは今月末だというのに。
夢の話。
目が覚めたら、私は全身不随になっていた。
まぶたを開けることができず、指一本動かすこともできない。
何も聞こえない、匂いもわからない。
身体のパーツが揃っているのかも定かではない。
パニックのために私は叫ぼうとした。
でも、声も出なかった。
恐怖の内圧は高まり、身体は暴れることでそれを発散しようとしたが、ぴくりとも動かなかった。
私はパニックに陥っている。今パニックに陥っている。
私は植物人間だと思われているかもしれない。
意志の疎通がまったくできないこの肉体の中で私が意志していることを誰も知らないのかもしれない。
私は動けないがそれでも意志している。
どうか聞いて下さい、誰か聞いて下さい、私は聞いてほしい。
何かを呼びかけたいのではなくて、呼びかけたい。
意味を伝えるための呼びかけではなくて、それ自体が目的である呼びかけを。
私はここにいる。ここにいる。外界を一切感じることができないまま、外界に意志を伝えることができないまま。
私は気付く(何で気が付いたかよくわからないが、夢の中だから)。
私は念じることによってモニター上に文章を書けるようだ。
(頭に何か繋いであるのかな?)
家族や看護士さんやお医者さんに対してメッセージを伝えるためにあるんだろうなと私は思った。単に呼びかけるために呼びかけることはおそらく医療行為の妨げになる(と夢の中では思った)。
それでも、私は呼びかけはじめた。
夢の中で、私は趣ある和室に一人寝かされている。いつもとは違う綿の布団がずっしりと重い。
そこに一人の老いた男性が入ってくる。
老人は私の夜着をはだけると、用意の筆を濡らして私の身体をなぞる。
夢の中の私は発熱していないのでひんやりとかんじるだけだ。
「これはなんですか。」
私が尋ねると、老人はひっそりとわらって言う。
「ただの水だよ。」
老人は布団の隣に大きな画帳を拡げる。私の胴体がすっぽり入ってしまうくらいの大きな画帳だ。無造作に開かれたその一頁の上に私は俯せに横たわる。
「そう、じっとして。……もういいだろう。」
老人は私の身体を丁寧に拭って、夜着を着せかけ、布団をきちんと整えてくれる。
その間に乾いた頁は何も書かずに閉じてしまう。
「それでは、もう使った頁かどうかがわからないのではありませんか。わたくしがうつしとられた頁も既に誰かがうつしとられているのかもしれませんし、あるいはただ一頁だけにすべての女性がうつしとられているのかもしれません。」
襖に手をかけていた老人はゆっくりと振り向き、言う。
「それでいいのだよ。私にとってこの画帳のすべての頁はすべての女人をうつしとったものなのだ。」
具合が悪いときは夢の中で電話がかけられない。どんなに慎重に確認しながら数字を押してもディスプレイに表示されるのは違った番号で、そして違う人が出る。いつもそうだ。
古い大きなオフィスビルにその人はいた。
机、ライトテーブル、ネガの束、三脚、ライト、カメラ、オブジェ、作りかけのオブジェ、ファイルと写真集が整理されたキャビネット。
オブジェになる前のがらくたが置かれたベランダ。
茶色い水が流れるトイレと割れた洗面台と錆びたシャワー。
その部屋は仕事場だった。住居ではなかった。
シーツも布団も枕もないベッドに腰掛け、真っ白な上等の毛布にくるまって私はペットボトルからマグカップについでもらったお茶を飲む。その人はゴブレットにワインをついで飲む。
このベッドの上でこの人は眠るのだ。この部屋でこの人は眠り、身体を洗い、排泄する。しかし、これは住居ではない。そしてこの人は他に住居があるわけではない。
この人は住む家を持たない。この人は、この地上のどこにも住んではいない。
目が覚めたら世界中から生物がいなくなっていた。誰もいない街を歩き、歩き、私はこのビル街にたどり着いた。ここは人が住むための街ではない。仕事をし酒を飲む街、日曜日には誰もいなくなる街だ。そんな街にあるビルに入り込んだ私は、黒いニットキャップをかぶり、黒いセーターに仕立てのいい黒いジャケットを羽織り、黒いパンツに黒い靴を履いた痩せた背の高い男性を見つけた。私よりきっかり40歳上のその人は、このビルの一室で眠り、そのあたりの店で食べるものや飲むものを得ているのだ。
「このビル中誰もいませんね」
「いないね。この街には誰もいない」
「この街だけじゃありません。どこにも、だれもいません。からっぽの建物とからっぽの都市があるだけ」
そうだねと言ってその人はカメラを手にする。
「ここを撮っておこう」
「この部屋を? この街を?」
「この部屋にあるものを。この街にあるものを。
ここにあるものを。ただ、ここにあるものを」
その人は慎重にオブジェを配置し、そしてそこに私を縦向きや横向きにして置く。
その部屋や、誰もいない廊下や階段に色々なものを置き、その人は撮った。
色々な形にされながら私は置かれ、その一部となった。
その人は夜の写真を撮っていた。誰もいない何の意味も物語性も持たない街を撮っていた。
そして「なにもないね。なにもない」と言いながら、その写真をめくるのだった。
「ね、なにもないよ」
「ええ、そうですね」
14日、脳出血で死去、65歳。
いつか必ず失敗するよ。取り戻せないような失敗
あんたの考えなんか誰もきいちゃいない
大きなおっぱいって気持ち悪くてしかたがないの