パソコンに読んでもらう xdoc2txtの更新をしようと思って、hishidaさんのサイトを見に行ったら、EBWinの3.00 beta 3 版でポータブルモードがサポートされるようになったらしい。みんなUSBかSDカードに入れてOSから辞書からいろんなものを持ち歩けるようになるんだなぁ。と思って、いろいろ見ていると、
との記述が。 もちろん私は普段Windows2000を使っているので興味があります Microsoft Speech SDK 5.1ってなんだというので今回の旅が始まったのでした。 こっち方面には疎かったのですが、なにかマイクロソフトから無料で音声合成と音声認識ソフトが出ていたらしい。 私は株式会社 電子辞典という会社のソフトを持っているのですが、それにも読み上げ機能がついてました。そして、hishidaさんのEBWinも編集タブのところにtext-to-speechという項目があるのに気がつきました。電子辞典のDDviewerも、EBWinもMicrosoft Speech SDK 5.1を使用して読み上げるソフトだということがわかりました。で、早速マイクロソフトでMicrosoft Speech SDK 5.1をダウンロードしようとしたのですが、これが判りにくい。 http://www.microsoft.com/speech/ 結局、ダウンロードのページで検索をかけてダウンロードしました。それが2009年の1月24日です。 いまこのMicrosoft Speech SDK 5.1のダウンロードページのURLをここにリンクしようとして再度見てみたら、なんとページがみんななくなってました。昨日の今日で、ひょっとするとメンテナンスなのかなとも思いますが、どうなんでしょうか。 一応、株式会社 電子辞典のソフトにはこのMicrosoft Speech SDK 5.1が付属で入っているのが、インストールした後でヘルプをみて判ったので、もし必要な人がいれば電子辞典の辞書DVDを購入されればと。 (20090315 追記 20111214 更新) ダウンロードサイト復活。よかったよかった。あたらしいURLは http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?DisplayLang=en&id=10121 で、このMicrosoft Speech SDK 5.1は英語のテキストの読み上げは出来るのですが、日本語のテキストの読み上げが出来ない。 日本語を読み上げようとすればOffice2003のWordをインストールする必要があるらしいのが判ってきました。 一応ノートパソコンはXPでプリインストールでExcelとWordは入っていましたが、なんせHDDの容量が少ないので、ウィキペディアやら広辞苑やらいろいろ入れたくない。どうしてもWindows2000のPCに入れたいじゃないですか。で、いろいろベクターで読み上げソフトを見ていると、どうやらMicrosoft Speech SDK 5.1の前にSAPI 4 というのがあるらしい。これがごたぶんにもれず、いまはマイクロソフトのサイトからダウンロードできないのだそうだ。 しかし、そのベクターにMS Agentのファイルを同梱したフリーソフトがいくつかありました。 biheart(バイハート) http://www.vector.co.jp/soft/cmt/win95/edu/se249930.html Windows2000、その他用。クリップボード読み上げ機能あり。 英語アップ(EigoUp) http://www.vector.co.jp/soft/win95/edu/se407636.html WindowsXPその他用だが、ダウンロードしたファイルを解凍するとSAPIの必要ファイルが出てくる。Windowsインストーラ3.1v2再頒布可能ファイルとMicrosoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)をインストールして、EigoUp.msiを直接ダブルクリックしたら、Windows2000でも起動した。 読み上げくん http://www.vector.co.jp/soft/win95/edu/se326037.html これもダウンロードしたファイルを解凍するとSAPI4用のソフトが出てくる。このソフトは一応Windows2000も使えるようだが、私のPCはなにがいけないのか「読み上げくん」はエラーがでてインストールできなかった。
上記3点のソフトはマイクロソフトに登録して再配布しているらしい。損害の補償が700円とか書いてあった。なのでここには残念だが転載できない。Vectorからダウンロードしてほしい。 SAPI4対応ソフトはというと reporter http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se191209.html インストールはしていないので使えるかどうか未確認です。 TextSpeech発表会タイマー http://www.vector.co.jp/soft/winnt/personal/se408982.html インストールしないですぐ使える EasySpeech http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se367527.html インストールしないですぐ使える 簡読★Text http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se357400.html インストールしないですぐ使える。お薦め(Backup) 楽SpeechS http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se306183.html パソコンに喋ってもらうために・・・ 読み上げTool http://www.vector.co.jp/soft/win95/amuse/se152596.html まだインストールしていないので動作未確認 そして、ついでにMicrosoft Speech SDK 5.1用のも探してみました MOSpeech http://www.vectorco.jp/soft/winnt/util/se440820.html 使いやすい。お薦め(Backup) SpchW http://hp.vector.co.jp/authors/VA017154/SpchW/index.htm 記事が参考になりました ドキュメントトーカPlus TTS http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se453407.html XP,Vista用でしたが、Windowsインストーラ3.1v2再頒布可能ファイルとMicrosoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)を入れたらWindows2000で使えるようになりました。独自の辞書をもっているのか、かなり違和感なく読み上げられるのですが、フリー版は頻繁に広告が入るのでちょっと新聞を読み上げさせるのは無理かな、本当のお試し版のようです。AquesTalkを内部で使っているようです。 で、このAquesTalkというフリーのエンジンを使っているソフトもベクターにありました。 SofTalk http://www.vector.co.jp/soft/winnt/art/se412443.html インストールしないですぐ使える。お薦め(Backup1.56) Text To Wav ★ http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se432694.html SAPI4,SAPI 5.1,AquesTalkが同時に使える。お薦め(残念、再配布禁止ソフトだそうです) で、このText To Wav ★でAquesTalkを使うには、 AquesTalkのサイト http://www.a-quest.com/ から にある最新版の本体をダウンロードしてきます。(営利、非営利にかかわらず無償) aqtk20061012.zip AqTk_mv_20070130.zip AqTk_mv_20070319.zip 20090124の時点では上記3点をダウンロードしました。
また、 http://www.namazu.org/win32/ から kakasi-2.3.4.zip をダウンロードします。 aqtk20061012.zipを解凍してbinフォルダーの中のDLLを4つともText To Wav ★のPluginsフォルダーに入れます。 また、kakasi-2.3.4.zipをCフォルダー直下に解凍します。 フォルダーの名前は解凍したままにします。 そして、libフォルダーのなかのkakasi.dllもText To Wav ★のPluginsフォルダーに入れます。 これで使えるようになります。 しかし、ここまでやっても、電子辞典のソフトとEBWinに日本語をしゃべらせることは出来ません。 でもGoogleで検索すると、どうやら、Julius for SAPIというソフトがMicrosoft Speech SDK 5.1で動くようです。 音声版ダイアログナビのインストール(参考サイト。このサービスは終わっています) http://www.ar.media.kyoto-u.ac.jp/msnavi/speech/install.html Julius_SAPI_2_3.msi音声認識エンジン SpeechDNAVI.msi これはマイクロソフトの検索用ソフトなのでインストールする必要がありません。マイクロソフトのサービスは終わっているようです。 libchasen.msi音声合成を利用するためのライブラリ SynTTS.msi音声合成エンジン Internet Explorer Speech Add-in 1.0もインターネットエクスプローラを使わず、読み上げソフトを使用するときには必要ないです。 WindowsXPでSAPI5.1の技術を使って日本語の音声合成でパソコンにしゃべらせるには Julius_SAPI_2_3.msi、libchasen.msi、SynTTS.msi Windows2000で必要なのは、上記に加えてMicrosoft Speech SDK 5.1、ということです。 入れてみました。 出ましたよ。声が。 電子辞典のDDviewerとEBWinで日本語が出ました。 ただ、メモリーがいっぱいになるとソフトが落ちるようです。 読み上げ専用ソフトと違って、一気にメモリーにクリップボードの内容を読み込もうとするようなので、小分けにこまめにクリップボードにコピーしたほうがいいし、読み上げるピッチも下げたほうが負担が少ないようです。まあイライラするので、大量に読み上げなきゃならないときには、辞書ソフトの内容をクリップボードにコピーして、他の読み上げソフトを使ったほうがいいかもしれません。 また、このJuliusは英語は全く駄目で、ドキュメントトーカPlus TTSエンジンが英文和文交じりでも颯爽と読んでいったり、SAPI4がまあまあ読みこなしたり、AquesTalkの入っているソフトやkakasiがローマ字をアルファベットに分解して何とか読んでいくところJuliusは無音になります。 Text To Wav ★やMOSpeechなどは、英文和文が混じっていると、どっちかでしか読み上げられないですが、一行ずつ、英文なら英文で一行、和文なら和文で一行で、ちゃんと改行してあったりすると、日本語と英語のエンジンを切り替えて読み上げてくれます。 (20090125) Microsoft Speech SDK 5.1、まだ直リンクは生きてました。 興味ある方はお早めに。多分Windows2000しか使えない技術なんで消えていってるんじゃないかと・・・。 このソフト、かってに再配布ができないんですよね・・・。 (20090315 追記) ダウンロードサイト復活。よかったよかった。あたらしいURLは (20111214 追記) また新しくなってた。なにか音声合成の分野は入れ替わりが激しいなぁ・・・ http://www.microsoft.com/download/en/details.aspx?DisplayLang=en&id=10121 まとめ SAPI4でパソコンにしゃべらせるには biheart(バイハート)、英語アップ(EigoUp)、読み上げくんの3点のソフトのうちどれかをVectorからダウンロードしてMSAgentのソフトを取り出しインストールする。 SAPI4用の読み上げソフトを使用する。 SAPI5.1でパソコンにしゃべらせるには Windows2000の場合はマイクロソフトのサイトからMicrosoft Speech SDK 5.1をダウンロードするか、株式会社電子辞典(http://www.densijiten.co.jp/)のソフトでWindows2000対応になっているものを書店で購入する。Microsoft Speech SDK 5.1をインストールする。 または株式会社電子辞典の「HD辞典シリーズ体験版」が公開されていれば、ダウンロードして、7ZIPで解凍するとMicrosoft(R)Speech APIVer.5.1 のセットアップが出てくるので、それをインストールする。 この時点で英語を読み上げさせることができる。 以下はWindowsXP,Windows2000で共通 1、Microsoft Office2003を購入インストールすると、日本語でしゃべってくれる。 2、フリーのJulius_SAPI_2_3.msi、libchasen.msi、SynTTS.msiをインストールすると日本語でしゃべってくれる。 3、SpeechSDK51LangPack.exeをマイクロソフト社からダウンロードすると、中国語をしゃべってくれるようになる。 4、ドキュメントトーカ 日本語音声合成エンジン for WindowsをVectorで購入する(未導入のため未確認) http://shop.vector.co.jp/service/servlet/Catalogue.Detail.Top?ITEM_NO=SR101340 5、その他SAPI5.1用の有料ソフトの購入 AquesTalkでしゃべらせるには AquesTalk対応読み上げソフトを使用する。たいてい同梱されている。 SAPI4用のマイクロソフトの日本語エンジンはなかなかの変換でパソコンのニュース記事を読み上げさせるくらいなら実用に十分耐えられると思うので、なぜマイクロソフト社からダウンロードできなくなったのかまったく残念だと思う。 (20090126) SAPI5ダウンロード復活。やったねマイクロソフト(20090303) 関係ありそうなサイトのリンク ・形態素解析システム茶筌 http://chasen.naist.jp/hiki/ChaSen/ (20111214 追記) http://chasen-legacy.sourceforge.jp/ ・NAIST Japanese Dictionary http://sourceforge.jp/projects/naist-jdic/ ・MeCab (和布蕪) http://mecab.sourceforge.net/ ・近代文語UniDic (20111214 追記) http://www2.ninjal.ac.jp/lrc/index.php?UniDic%2F%B6%E1%C2%E5%CA%B8%B8%ECUniDic ・徳田・李研究室 http://www.sp.nitech.ac.jp/index.php?%A5%DB%A1%BC%A5%E0%2F%A5%BD%A5%D5%A5%C8%A5%A6%A5%A7%A5%A2 ・自然言語処理のためのリソース (20111214 追記) http://nlp.ist.i.kyoto-u.ac.jp/index.php?NLP%E3%83%AA%E3%82%BD%E3%83%BC%E3%82%B9 Julius_SAPI_2_3.msi、libchasen.msi、SynTTS.msiのグループは辞書のlibchasen.msiが別ソフトになっているので、辞書の茶筌を入れ替えればいいじゃないか、ラッキーっと思ったのですが、そうは問屋が卸さなかった・・・。 このChasenはバージョンが2.2.9らしいのですが、どうしてもコンパイルできないし、辞書もipadic-2.7.0をipadic-2.4.1付属のバッチファイルでコンパイルしても使えないんですよね・・・。なぜなんだろう。それらしいものは吐き出されてくるのになぁ・・・。辞書さえ更新できればまだまだ使いやすくなるのになぁ。 新しいChasenはこんどはSynTTSが受け付けないし・・・。 うーん。だれかJulius_SAPI用のTTSをMeCabとNAIST Japanese Dictionaryのコンビで作ってくれませんかね。 ちょっとお手上げ・・・。 (20090128) |