図書館についての考察


図書館について最近議論されることが多い。長い不況の中でコストダウンや人件費削減ばやりの折、いままで誰も気にすることが無かった図書館がクローズアップされてきたのだろう。

図書館という存在について私はあったほうがいいという意見をもっている。
そもそも、本を自分では買うことの出来ない苦学生のために、先生の自宅にある書斎を開放したとか言うのが図書館の始まりなのではないだろうか。
明治時代に海外へ国費や私費で留学した学生も現地図書館で勉強したことを思えば、図書館の維持運営は文化のある国の責務ではないだろうか。

現代は夜間大学に通いながら、昼間授業料と生活費を稼いでいる偉い人はいるが、それでも本を買えない人はいないだろう。むしろ本を買いたくても買えないのは家庭の主婦ではないだろうか。
夫婦揃って会社勤めの家庭はいいが、専業主婦は家のローンを払ってしまうと衣服代と美容院代くらいしか自由になるお金が残らず、とても百科事典全集一括買いなどの荒業は出来なくなる。自分の向学心を追及したければ仕事をやめるわけには行かず、専業主婦の数は減り、育児も敬遠される。せっかく頭脳があっても情報が手に入らないのではこれは社会的に損失だろう。本を読む人生と読まない人生ではかなり違ってくるのではないだろうか。

しかし、ベストセラーを何冊も買い込む図書館というのはやりすぎであると思う。 ベストセラーも内容はぴんからきりまであるので数ヶ月でぱったり売れなくなり絶版するものもある。出版社が内容が無くても売る努力をしているときにただでばら撒くような行為をすればそれは非難されてしかるべきであろう。

本にも大学の教授が授業中に使う教材や、著作権の切れている名作など本の収益が目的では無いものもある。出版社側で収益目的と、教育学問目的の本に分けて, ベストセラーのようなものは絶版することもあるので購入はしても良いが3年くらいは倉庫に入れておいて公開しない。教育物は購入後すぐ公開など、取り決めたらどうだろうか。

重ねて書くが、図書館は絶対に必要だと思う。







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