財界人物我観

財界人物我観を書いた福沢桃介という人は明治から昭和にかけて活躍された実業家です。慶応義塾時代に運動会での活躍で福沢諭吉の娘に気に入られて、海外留学と引き換えに福沢家に婿として入ることになります。当然福沢人脈からはあまりよく思われないのでいろいろと悔しい思いもされたようです。彼の功績は電力と鉄道です。水力発電のために川をせき止めてダムにするため地域住民とかなりもめたこともあったようです。また、中部電力に社長として招かれ傾いていた経営を見事立ち直らせましたが、あまり感謝はされていないようです。少なくとも私は名古屋にそういう有名な人がいたということを名古屋の人から聞いたことがありません。鉄道は国鉄だけには任せて置けないということで国鉄とおなじ経路で私鉄を走らせようとしたこともあります。(これはお金を融資してくれていた人が途中で暗殺されてしまったので泣く泣く計画を放棄することに。でも名古屋〜豊橋間を見ると各駅に売店があるなどかなり贅沢な私鉄を作ろうとしていたんだな〜と思いました)一度政界に入っていて政治家と面識があったのでそういう無茶な計画が通ったのだろうと思います。それと借金魔というのでも有名です。当時日本にはアメリカ人は融資しないだろうと言われていたのに、部下と二人で乗り込みたくさんの日本製金貨を見せびらかし、日曜日には教会に通って信用をつけ、見事出資者を募ることが出来て大成功を収めました。日本でも自分の金は使わず融資で事業をしていたのでそこでまた陰口を言われるわけですが。現代もっとも福沢桃介という人が注目されるのは株の取引と川上貞奴との付き合いでしょう。結核を患って仕事もなく病院のベットの上にいたとき株の取引で一財産作ってから株の取引はだいぶ派手にやっていたようです。川上貞奴とは貞奴が暴れ馬に振り落とされそうなところを助けたところから縁が出来たようですが、世間一般でいわれているような色っぽいものではなく戦友みたいな感じだったのかなと資料をみていて思いました。(川上貞奴:芸者時代に福沢桃介と出会う。川上音二郎と結婚も音二郎は金遣いが荒かった。福沢桃介が陰ながら金銭を用立てるもとても追いつかず、とうとう居場所が無くなりアメリカに夫婦揃って着の身着のままで漂着。そこで起死回生一躍日本初の女優としてもてはやされ万国博覧会にも出演。その後ヨーロッパも巡業し、日本に帰ってからも活躍。女優養成所も開設。その後引退興行し、福沢桃介に出資してもらってレース編み工場のオーナーに。しかし、労働時間は短い上に休憩にはお茶とお菓子が出るなど優雅で、とても経営的センスがあるとはいえず、品物は良いが高値で買い手がつかず工場閉鎖。後は名古屋での福沢桃介の外国人客の通訳兼接待役を務める。)

そういう人が当時の財界人を書いたらどういう風に表現するか・・・
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