trade2の日記

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2007年5月16日(水):今日のクローズアップ現代で

今日のクローズアップ現代でゼネコンが公共工事を辞退する案件が増えているということについて取材していた。
内容をみていると、利幅のある大きい仕事には結構低価格でも入札があるんだけれど、小さい工事には入札がないんだそうだ。
で、その小さい工事の例として、10メータくらいの土手の舗装工事の現場が出ていた。橋の工事は終わっていて、後は手前の土手を舗装すれば住宅地の不便が解消されるんだそうだ。で、ここの予定価格が500万強。嘘だろ。こんなの30万位もあればできるだろう見たいな工事を誰もやらないんだそうだ。
建設会社の責任者みたいな人にインタビューすると、工期が短い、規模が小さい、新築でないものは引き受けたくないんだそうだ。
大手は社員も高給を取っているだろうし、規模がでかければこそな会社に特化しているから無理もないかも知れないなぁとおもって以前勤めていた会社のことを思い出した。
印刷会社に勤めていたのだが、ある日営業の人がダンボール箱をひと箱抱えてこれから出かけるんだ、いまから行くお客さんはうちの会社を多分文房具屋さんかなにかと勘違いしているんだよねとか言いながら、言葉と裏腹に嬉々として出かけていった。その会社はいっぺんに1万箱でも出荷できるような、大規模印刷専門の会社だったので、よく全国紙の週刊誌とか新刊の文庫本なんかも印刷するような会社だったのだが、そこに3ヶ月かにいっぺんコンピューター印刷用のB4連続紙をひと箱注文するお客さんもいる。で、口ではなにか言いながらもいそいそ出かけていく営業の人をみて、この会社好きだなとか思った。
だから建設会社もそうしろとか言わないけれど。
公共工事を受注するにはある程度の会社規模が必要で、人員とか資本金とかいろいろ条件がついていて、街の工務店とかは入札できないようになっているらしい。でもあんな小さい土地を舗装するくらいなら工務店でいいんじゃないか。小さい工事に限って入札条件を緩めてみるとか。大きな会社のほうが、仕事の出来上がりに信用が置けるっていうのはわかるんだけれど、小さいところでも仕事が回ってくれば技術力が上がるかもしれない。逆にいえば仕事しないといつまでも技術レベルは低いまんまだ。

あの取材では入札する人がいないから談合を復活させてくれといっているようなレポートでものすごく気になった。仕事しないって言ってるんだからほかに仕事を回せばいいのでは。

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