讀書不見聖賢、爲鉛槧傭。居官不愛子民、爲衣冠盗。講學不尚躬行、爲口頭禪。立業不思種德、爲眼前花。

読書をしても聖賢を見なければ、インクと紙に使い走りされているようなものだ。官位があっても人民を愛さなければ、衣冠を盗んでいるようなものだ。学問を講じても実践しなければ、口頭だけの禅になる。事業をおこしても徳の種を蒔こうと思わなかったら、目先だけの繁栄となる。

昔の人が何を言っているのか、これは難しいですね。時代背景が違う、言葉遣いが違う、人種が違う、性別が違う、・・・。でもいま目の前に読める形であるということは、何か残る必然性があったんだと思います。生きていく上で有益な手段について述べているとか、昔も今も変わらない生活があるとか、こういうのは生きていく上で大事なことなんだよとか。そういうところを読み取らないで、文法だとか、字のじょうずへただとか、しゃれた言い回しなどに目をとられると、意味ないじゃないかということなんでしょうね。

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