リュウグウノツカイは通常、温帯から熱帯の深海に生息しているが、昨年末から、島根県や福井県など日本海側で捕獲されるケースが相次いでいる。 県内でも昨年12月24日、外ヶ浜町の漁港でリュウグウノツカイ(体長約1.5メートル)が打ち上げられていたのが見つかっているという。 浅虫水族館(青森市浅虫)によると、「海面で泳いでいるのは珍しい」
道立水産孵化(ふか)場が7月に「過去20年で最低の2515万匹」と予測した来遊数(北海道近海での漁獲尾数と川への遡上の合計)が大きく外れ、漁獲尾数がすでに4500万匹を超えた。不漁だった昨年は3~4年魚の来遊が少なく、「自然界で生き残れず、もともと数が少なかった」と分析。このため、今年も「(同じ年の)4~5年魚が少ない」と予測した。道が3日公表した秋サケ漁獲速報(道連合海区漁業調整委調べ、11月30日現在)によると、漁獲尾数は4538万2639匹に達し、前年同期を24・7%上回った。少ないとみられていた4~5年魚の割合が多かったという。
今年1月から5月まで富山湾で水揚げされたハタハタの漁獲量が201トンとなり、過去最高だった昭和49年の年間漁獲量113トンを上回ったことが、県水産研究所(滑川市)のまとめで分かった。 例年、県内のハタハタの漁獲量は少なく、昨年は平年(過去10年の平均)並みの30トン。 今年は全国各地で漁獲量が増えているが、平年の7倍近い豊漁 秋田県では漁が始まった11月末からわずか1カ月で、前年同期を1200トン上回る2800トンが水揚げされ、青森県では同じ時期、33年ぶりに1000トンを超えた。 富山湾でも昨年12月に過去に例のない12トンを水揚げし、同月には魚津港と黒部漁港だけで7・2トンが水揚げされた日もあった。
但馬の松葉ガニ(雄のズワイガニ)の水揚げ量が漁解禁以降、低調に推移している。11月の実績は前年同期と比べて3割以上の減。兵庫県但馬水産事務所(香美町香住区香住)がまとめた11月の但馬地区のズワイガニ水揚げ状況によると、漁獲量は雄雌合わせて549トンで前年同期より約2割少ない。このうち雄は200トンと同期比66・7%と大きく減っており、キロ当たり単価は3913円と4割以上高くなっている。浜坂町漁協(新温泉町芦屋)の川越一男組合長は「毎年操業している漁場でカニが少ないと聞いている。漁業関係者にとっても厳しい状況だ」
巨大クラゲのエチゼンクラゲ。今年は神奈川県や静岡県の沿岸にも出現している 漁業情報サービスセンターの大型クラゲ出現情報によると11月13日現在、例年よく出現する本州の日本海側だけでなく、北海道の日本海側やオホーツク海側、東北地方-東海地方の太平洋側まで広がっています相模湾や駿河湾でも漁業に影響するほど出現していて、神奈川県水産技術センター相模湾試験場は「過去に例がない」と指摘しています。
漁業に深刻な影響を与えるエチゼンクラゲが今年は日本海だけではなく太平洋側でも大量に発生している。千葉県銚子沖では、網に大量にかかり漁船が転覆するという事故も起きた。さらに、東京湾ではミズクラゲも近年になく大発生している。 17年には空前の大発生となり、漁業に大きな被害を与えた。昨年はほとんど現れなかったが、今年は6月末に対馬沖で確認、10月には太平洋側の静岡県沖でも確認された。独立行政法人水産総合研究センターは「日本海から太平洋側に現れるのが例年より1カ月は早い。大襲来となった17年を上回る規模になっている」と指摘する。 広島大学の上真一教授(生物海洋学)は「エチゼンクラゲの幼生の分身である細胞の塊『ポドシスト』は、海底で何年も生きることができる。昨年はこれが休眠した状態だったが、今年は大量に幼生となって成長した」と語る。 一方、東京湾ではミズクラゲ(15~20センチ)も大量に発生している。東京海洋大学の石井晴人助教によると、今年は例年より約1カ月早い4月には出現、通常8月には観測されないが10月末になっても群れが観測されている。過去5年間でもっとも多かった17年規模の発生になりそうという。 千葉県銚子沖では10月30日、漁船の網に大量のエチゼンクラゲがかかり漁船が転覆。3人が海に投げ出されるという事故が起きた。他に、定置網などに大量にかかり漁業に深刻な影響を与えているという報告も各地から相次いでいる。
「クラゲが川で見つかるのは前代未聞」。 エチゼンクラゲが確認されたのは、金沢市の犀川河口から約1キロ上流付近。 約40年にわたって釣りをしているという同市金石本町の無職橋本昭英さん(82)が11月25日ごろ、健民海浜公園(同市普正寺町)付近で釣り糸を垂れていたところ、直径約30センチのエチゼンクラゲが引っ掛かった。同日以来、付近で釣りをするとほぼ毎回クラゲが掛かるようになったという。「こんなことは初めて」とコメント。 金沢漁業協同組合の野尻安司前組合長も「聞いたことがない」と首をひねる。石川県水産総合センター内水面水産センター(加賀市)によると、クラゲが県内の河川で出現した事例は報告されていない。
22日頃から漂着し始め、一時は約600メートルにわたって海岸線が銀色に染まる光景が見られたという。山武地域整備センターによると、打ちあげられたのはカタクチイワシで、体長10~15センチ。少なくとも数十万匹に上るという。
紋別港の人気の中心となっているのが「釣り観光」。12月に入ってもチカの入れ食い状態が続いたが、ここ数日はマイワシ(ナナツボシとも言う)の大群が港内に来遊。「釣りでは間に合わない」とばかり、タモを使ってすくい上げる日が続いている。低水温になったため群れが接岸したようだが、マイワシの大量来遊は20数年ぶりという。水温が低いためイワシは仮死状態となっているものも多いが、釣り竿でつつくと海中にもぐり込むなど、鮮度の高い状態だという。
和歌山県串本町沿岸の熊野灘で、季節はずれのカツオ漁が9月下旬から続き、串本漁港では、今月に入ってからもほぼ連日のようにまとまって水揚げがある。秋に三陸沖から南下する「戻りガツオ」は、例年なら、漁期は9月から11月頃の間のうち2週間ほどで終わる。しかし今年は9月下旬以降、天候不良で取れない時期もあったが、断続的に水揚げが続いている。県水産試験場の御所豊穂研究員は「いわゆる戻りガツオにしては、型が小さい」と指摘。水産総合研究センター遠洋水産研究所(静岡市)「かつお・びんなが研究室」の魚崎浩司室長によると、今季、東北沖などで水揚げされたカツオの群れは、例年と比べ小型が主体だったといい、「群れの一部が南下した可能性もある」と話している。
12月3日に水温が急下降し、沿岸に接近したイワシが仮死状態になったりしたが、この水温の低下が原因となって、今冬は新しいクリオネもひと足早く採取に成功した。市観光交流推進室流氷研究国際都市担当、濱岡荘司さん(専門はプランクトンの研究)によると「11月下旬ごろからクリオネの子供(幼体)は毎年のように見られるが、親(成体)が出現するは12月末ごろ。ことしは紋別港周辺で異例に早くクリオネの親が採取できたことになります。初めての経験です」と、驚いた表情だ。
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